>>762

半可通な回答が多かったので、俺がきました。

レーザーとLEDの大きな違いのひとつとして、物理限界までの小さなスポットにできるか、ボヤっとしたスポットにしかできないかの違いがあります。
レーザーとLEDは、この性能に、比較にならないくらいの違いがあります。

LEDはどんなにパワーが強くても、発光面から出る光線の方向がバラバラなので、どんな理想的なレンズで収束させても、
ボヤっとしたスポットにしかなりません。つまり、スポット光の単位面積あたりのエネルギーが弱いのです。

これに対してレーザー光は、発光面から、方向がきちんと揃った光が出力されます。発光面は必ずしも小さいわけではないですが、
光線の方向が揃っているため、適切なレンズを使えば、物理的に限界に近いサイズまでスポットを小さくすることができます。
スポットが小さいということは、単位面積あたりのエネルギーが強いと言えます。

例えば、同じ1kgの荷重をかけても、刃先がナマクラな刃物では紙は切れませんよね?
それに対して、カミソリのように鋭利な刃であれば、100gの荷重でも、紙はすっぱり切れます。
違いは、紙にかかる、単位面積あたりの圧力の差です。

レーザーカッターは、レーザーが極小さいスポットに絞れることを利用し、そこにエネルギーを集中させることで、
カットしたい部分を蒸発させることができます。そのため、たかだか数ワットの弱いレーザーでも、紙や薄い木くらい
であれば、カットすることができるのです。