>>34 ミンコフスキー空間の基底について大げさに書いてるだけに聞こえる。 ミンコフスキー空間の基底について大げさに書いてるだけに聞こえる。
↑「ミンコフスキー空間」の言葉を知っているだけでも、このスレッドを立てた幻実の
阿呆とは大違いだ。この板の見ているプロの電気屋でも九割以上は「ミンコフスキー空
間」の言葉さえ知らないだろうと推測している。でも こんなことを書いているようで
は、SI 単位系で光速度を 299792458 m/s と「定義」している物理的背景を理解できて
いないだろう。たぶん電磁ポテンシャルの物理的な意味を理解していないだろう。本当
は真空中や空気中の電波の振る舞いは四元ポテンシャルで考えたほうが単純になるのだ
が。

光速度を 299792458 m/s と「定義」したことは、この先どんなに測定技術が進歩しても
光速度は 299792458 m/s のままであることを意味する。逆にいえば、光速度が
299792458.1 m/s であっても 299792458.4 m/s であってもどちらでも良いことを意味
する。メートル原器の長さが変わるだけにすぎないことを意味する。

>メートルの定義を変えたのは、時間計測の精度が飛躍的に上がって、現時点では光速度
>を媒介してそれを定義するのが都合よくなったってだけだろう。
↑時間計測の精度が飛躍的に上がると、光速度物理定数が「定義量」になるわけではな
い。人類の自然認識が そこまで高度化したからこそ、光速度物理定数が「定義量」に昇
格させたのだ。

ミンコフスキー空間・相対論は、人類の自然認識を凄まじい高みに到達させている。自
然を <i x0,x1,x2,x3> の四次元ミンコフスキー時空間で認識できる者にとって
x0,x1,x2,x3 は同じ物理量としか捉えられない。その意味で光速度は無次元の 1 として
認識されるべき物理量だ。だからこそ SI 単位系では光速度を「定義量」に変更してい
る。光速度を無次元の 1 にするのは単なる便法ではない。

ただし光速度を無次元の 1 にできるのは相対論的な四次元時空間での認識での話であっ
て、現実の我々の日常工学事象で時間と空間が同じ物理量になるわけではない。時間は
我々には制御できないパラメータにすぎない。MKSA 単位系でも長さ:m 単位をなくせる
わけではない。

俺は SI 単位系全てを絶賛しているわけではないが、光速度を定義量に昇格させた SI
単位系の学者委員たちは良い仕事をしている。

逆に MKSA 単位系を選択した SI 単位系の学者委員たちは、イタリアの電気技術者
G.Giorgi の提唱した単位系を追認しただけであり、強く説教してやりたい。「お前ら本
当に相対論を理解しているのか。この阿呆どもが」と言ってやりたい。

その学者委員たちは MKSA 単位系を追認しただけにとどまらず、真空の透磁率・誘電率
なる珍妙な言葉を導入したのだから酷い話だ。しかも SI 単位系の規格書では真空の透
磁率・誘電率の言葉の解説は一切ないのだから、怒り心頭に発するわ。

「真空の透磁率・誘電率」の用語は あまりに酷すぎるので、近年では電気定数・磁気定
数の言葉に戻している。俺に言わせれば「調整定数」という用語にして、歴史的経緯に
よって採用せざるをえない・電磁気現象を記述するには不適切な定数であることを明示
すべきだ。