>>493
マジレスすると
ジョセフソン素子というものを使って
発生した電圧が絶対的な基準として使われている
「ジョセフソン素子 電圧 現示」でググるとよい

ジョセフソン素子は大型だし高価だし
動かすのに液体窒素とかが必要なので
一般的にはジョセフソン素子を使って発生した電圧で
8桁マルチメータを校正して、その8桁マルチメータを使って
他のマルチメータや装置を校正する

マルチメータの中には5Vか10Vの基準電圧ICが入っていることが多い
基準電圧ICの電圧が理想的な5Vや10Vから若干ズレていても
校正すればそのズレは打ち消される
だから校正した直後はどのマルチメータでも測定値は正確になる

基準電圧ICが発生する電圧は、時間の経過とともに徐々にランダムにズレてくる
大抵はそのマルチメータの桁数に応じた性能の基準電圧ICが入っているから
表示されている値の下から2番目の数字くらいまでは信用できることが多い
ただしマルチメータによっては、桁数の割に保証されている確度がいまいちな製品もあるので
そのマルチメータの仕様を確認する必要がある

マルチメータが3台以上あれば、測定値同士を比較して多数決することで
かなり信頼度が上がる。1台だけズレた値を示していたら
そのマルチメータの基準電圧がズレてしまっていると思われる
マルチメータに衝撃を与えたり、高温環境に置いたりすると、
それがきっかけで、そのマルチメータにしては大きくズレることもありうる

いちばん正確なのは、もともと桁数が多めで、
信頼できる業者で最近校正してもらったマルチメータの測定値ということになる