アナログTVのNTSCは放送波に毎秒60フレームの画面データをインターレースして表示し
秒間30フレームの動画にしている。この信号は60hzのフレームデータで流れてる。
放送波の低調波成分に60hzが出ているが、これが偶然商用電源系の50/60hzに近かった。

音声分野ではノイズキャンセル技術というものがあり外部からの音を消すが、TV放送波は
偶然に同じようにして商用電源の50-60hzと放送波との間で干渉が起こり電磁気的なノイズ
キャンセルとしての振る舞いをしていたと推定される。
今現在アナログ放送は停波している。都市部における高圧商用電源の影響をノイズキャンセル
技術のように影響をなくする環境は失われている。
アナログNTSCの放送は戦後から始まった。戦後から現在まで維持していたインフラの一つが
消えてゆくことでもある。もしアナログTV放送がノイズキャンセル技術の一種として働いていた
とするならば、今後はデジタル化により多くの人が交流電源に直接暴露した時のような
健康問題が頻発するようになるはずだ。