>>970
One-way surge tankは、上水道送水管などで送水ポンプが急停止した場合などに送水管下り勾配頂部付近で
水柱切れを起こして真空を生じる現象を防止するために設けるタンクです。
送水管とタンクは、タンクから送水管向きへのみ通水する逆止弁を介して接続してあり、送水管内で
生じた水撃作用を吸収したり緩和する機能は全くありません。

圧力管路式水力発電所では、定格出力運転状態において数分間分に相当する水量がサージタンク内に
常時貯留するようサージタンク容量と標高を設計してあり、負荷急増時にはこの貯留水量を管路へ送出して
管路の異常負圧(=管路圧壊)を防止しますので、水力発電所管路にて純粋なOne-way surge tankが
設けられることはありません。