DATAで見るケータイ業界

通信各社が陣容拡大狙う「金融・決済事業」、その状況をカード取扱高から比較する
グラフで比較するキャリア決算(2)
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/mca/1272/965/amp.index.html

 通信キャリア各社の決算数値から、各社の状況を比較する本企画。これまでは通信事業に関する状況整理を主軸としてきたが、各社ともに非通信領域へのシフトを鮮明にしており、今回から新領域の状況も確認していきたい。今回取り上げるのは「クレジットカード取扱高」だ。

携帯事業を手掛ける4グループのクレジットカード取扱高を整理したのが以下のグラフだ。この分野では、楽天が他グループを大きく引き離すポジションにあることが見て取れる。

 2020年4〜6月期の取扱高は2兆5965億円で、NTTドコモ(1兆1400億円)やZホールディングス(5563億円)とは倍以上の差がついている。なお、KDDIは1兆8870億円と肉薄しているように見えるが、この数字はau WALLET プリペイドカードやauかんたん決済などクレジットカード以外の取扱高が含まれるため、単純比較できないものである。