俺はカードの利便性よりも危険性の観点を重視している。
平たく言うと、自らの信用を毀損するような危険性のあるカードは持たない方がマシ、
という考えだ。個人情報の信用記録を残すのはカード会社であって、会員ではない。

クレジット・カードは不正利用にはまだまだ弱い。請求ミスも海外では結構多い。
自らがそう言う被害に遭ったときに、申し立てをしても会員を疑うような評判のある
カード会社とは取引を避ける。それが自分の信用の記録を守ることにもなる。

それに、1アカウントだと管理が楽だ。

売り上げ伝票控えをカード別に分ける必要がなく、ステートメント(利用額明細書)との
突合も楽にできる。
また外出時には必ず携行する。携帯電話を持っていかないことがあっても、
身分証明書とクレジット・カードの入った名刺入れは必ず持っていく。
紛失時にも直ぐに気がつくし、会員番号も連絡先も慌てていても言える。
長い間、その番号しか知らないからな。

そしてVやMやJを合わせて二枚以上持つ利便性は、実際はほとんど必要ない。
V,M,Jが使えてAが使えない店があったとしても、それは重大事ではない。

なぜなら、そもそもクレジット・カードが使えない店はまだまだ多いからだ。
これは西欧でも田舎に行けば同じことだ。
そういう状況で、VMJ使えてAが使えず、しかも手持ち現金でも足りないほど高額で、
ついでにいますぐ払わなければならない、という状況を克服する必要があるという意味での
複数枚持ちの利便性は、管理が疎かになる危険性と比べれば遥かに低いと考えている。