岩屋駅近くの国道で車に敷かれたと思われる大型犬が血まみれでピクピクしてて歩道で白い紐を持った婆さんが呆然と立ち尽くしていた。

可哀想だと思い何か手助けしようかと思ったが21時近く仕事帰りでつかれていたし申し訳ないと思いつつ通り過ぎたがやはり気になってUターンしてみたら婆さんの姿が見えない。

さっきまでピクピクしていた犬も数十秒の間に遂に絶命したのか動いていなかった。

婆さんは悲しみに暮れ諦めて帰ったのだろうか。

現場を過ぎて再度Uターン。
犬だと思っていたそれは猪だった。

婆さんは紐で縛って持って帰り食べるつもりだったが重くて諦めたんだと悟った初夏の夜。