小売り大手のイオングループが県西部の浜松、湖西市に相次いでショッピングセンター(SC)を出店している。
浜松市内には10月28日に「そよら浜松西伊場」をオープンし、周辺の大通り沿い約5キロの間には「イオンモール浜松志都呂」「イオン浜松西」と三つのSCが集中することに。
同市南区にも来春、「イオンタウン浜松新橋」を開業予定で、出店攻勢を図る。特にコストコや地場のドラッグストアがひしめく浜松市内は競争激化が必至とみられ、イオンの顧客囲い込み戦略の行方に業界の視線が集まる。
イオンリテール東海カンパニーの石河康明支社長はそよら浜松西伊場の出店理由について「スマートタウンとして人口増が望める注目エリア」と明かし、「三重県や名古屋市と同様に、浜松市周辺もニーズに合わせ各SCですみ分ける」と説明する。
「そよら」は周辺で建設が進む住宅やマンション居住者の需要を見込んで車で5分圏内、イオン浜松西はシニア層が多い住宅街などをターゲットにし、イオンモール浜松志都呂は子ども向けコーナーの充実を図っているという。
市中心部の中区には昨年9月、愛知県を中心に展開する低価格路線のスーパー「カネスエ」が県内初出店し、今年7月には北区に2店目をオープンしたばかり。
福岡市に拠点を置くドラッグストアコスモスなども浜松市内に続々と出店し、競争はますます激化している。
浜松発祥のドラッグストアの杏林堂薬局なども地元で出店攻勢をかけており、地元資本の県西部の小売り関係者は「将来を見据えた出店各社によるシェアの奪い合いが激しくなっている」と話す。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2038389fc422dab32a637279fa33f6dca8e8dd7c
https://www.aeon.jp/sc/soyora-hamamatsunishiiba/

将来を見据えた出店各社による出店攻勢がかかる浜松市
シャッター街に拍車がかかる静岡市