関東在住者として言うならば、当然、関東の人間にも会話を楽しむ、
という気持ちはある。
その証拠に、発祥がどこであれ、東京でも落語は上方落語とは異な
ったありようで、隆盛をみているわけでね。
ただし、大阪のお笑いに代表されるような、くどいユーモアは、辟
易されているのが事実。

ごく薄い、上品な甘みを感じさせるシフォンケーキが、東京の、あ
るいは日本国内の平均的なユーモア感覚であるとすれば、大阪のそ
れは、バターと砂糖を大量に使った、胸焼けのするようなショート
ケーキ。
好みの問題はあるのだから、どちらがどうというものではないが、
常食としての一般性については、考えてみた方がいいと思う。