ファミリーマートは十三日、秋冬以降の商品戦略発表会を開き、旧サークルKサンクスの店舗について、プライベートブランドなど独自商品は段階的に姿を消し、
店内の全商品を来年二月末までにファミマ側に統一すると発表した。
第一段階として、弁当や総菜などの中食(なかしょく)以外の商品を、十二月までに一本化。
その後、ファミマが現在進めている商品改革に合わせる形で、中食商品も統合していくという。
人気のフライドチキン「ファミチキ」に関しては、クリスマス商戦に間に合うように旧サークルKサンクスの店舗でも取り扱いを始める。
本多利範商品本部長は「看板が替わっていない店舗でも、どんどん商品の統合を進める。どれだけ早く商品を統一できるかに、統合の成果がかかっている」と話し、
店舗ごとに進める看板や制服の変更のタイミングを待たずに一本化する考えを示した。
統合作業で課題となるのが、食品を供給する工場の体制づくりだ。
本多氏は「ファミマのサンドイッチは、パンが湿ったまま切れるスライサーを使うが、旧サークルKサンクスの工場にはそれがない」と説明。
「すべての工場で、ファミマの基準を満たす商品を作れるようにする」とし、「個別の工場との交渉を進める。
設備投資も含め、山あり谷ありだろう」と話した。