「仙台ビブレ」の屋号で宮城県内における知名度は広く浸透。
衣料品店、スポーツ用品店などが1〜7階まで入居し、
若者を中心とした集客を図り、昭和61年2月期には売上高909億7117万円を計上していた。
しかし、もともと採算は悪かったところ、62年2月期の大幅赤字によって債務超過へ転落。
以降も同業他社との競争などから苦戦していたなか、平成13年9月、
当時の親会社である(株)マイカル(TSR企業コード:570154022、大阪市中央区)
に連鎖し民事再生法の適用を申請。その後は、大手金融グループからの支援などで当初計画より7年前倒しとなる17年6月に再生手続きを完了した。
この間、14年9月から「さくら野百貨店仙台店」として巻き返しを図ったものの、バブル崩壊後の不況で減収に歯止めがかからず、
23年2月期は売上高約86億3000万円に対して、赤字約1億8000万円と低迷。
さらに、23年3月に発生した東日本大震災の被災により資金繰りが急激に悪化したうえ、
仙台駅周辺の再開発やそれに伴う大型商業施設の新規開業による有力テナントの撤退が減収推移に拍車をかけた。
 28年2月期は上高約79億3900万円、赤字約5億38売00万円となったほか、それ以前より賃料未払いが表面化して地権者から建物明け渡しの訴訟を起こされる事態となっていた。
28年3月にはテナントが撤退し資金繰りが逼迫するなか、29年2月26日付けで営業を停止した。