3、論理的に考えて参入するメリットがない
これは、本部の場合とは異なる。
コンビニ業界自体の売り上げが伸びているわけではない。
業界の売上高が6兆5000億円前後で推移 H16年〜
売上高が伸びている業界ではない。そこは本社が考えることだが。

あるエリアにA店とB店と2店舗の店があったとして、2店舗の売上高が日50万円だとする
その近隣(商圏がかぶる所)に新しい店を出店させたとする
3店舗の売り上げが合計で60万円になったとする。同じ会社のコンビニであれば
本部としては、仕入れが増えることになるので儲かるが
各店舗とすれば、売上が減ることになる場合が多い。同じ会社のコンビニであれば
選ぶ必要がないからである。客は近隣をの店舗に買いに行くというのが合理的な行動である。
仮に2店舗の時に25万づつの売り上げだったとして、3店舗になることによって20万になる。
これだと、オーナーだけが厳しい状況になる。
FC店でなく直営店で社員であれば雇用という形になり、給与は保障される。
ただ、FC店の場合にはオーナーなので近隣に出店してもらったら困る。
オーナー不利の店舗展開であろう。
仮に自分が加盟する企業が出店規制をかけたとしても他社が入ってくるので、それは無理だ。
すでにコンビニの店舗数は業界全体で4万店舗を超えている。
FC店の看板(コンビニの利便性)に惹かれて店に行く客も多いが近隣にたくさんあれば
わざわざ、セルフ接客の店でひいきの店を作るわけがない。
コンビニがない地域も少なくなり、出店するメリットは本部側には大きいが
出店されるオーナーにとっては、近隣以外だと対岸の火事であるが(加盟している企業の知名度向上等のメリットもある)
近隣に出されてもデメリット以外のなにものでもない。