セブン-イレブンでは、弁当やパン、おにぎりといった賞味期限の決まった食品を置いていますが、
これらはすべて売れるわけではなく、毎日大量に廃棄されています。
全店舗の一日の廃棄額は少なく見ても1億8000万円です。これだけの額が無駄になっても、
全店舗を統括しているセブン-イレブン本部は何の痛痒も感じません。
なぜなら売れ残ろうが、万引きされようが、すべて「売れた」という前提で粗利に組み込まれるからです。
先ほどの携帯電話の例で説明すると、1万円のうち6000円が原価だったはずですが、セブン-イレブンの会計方式では、
ここから賞味期限切れの弁当などの廃棄ロスや万引きなどによる消失分が引かれてしまいます。
仮にその消失分が合計1000円だったとすると、原価は5000円となります。
この場合、オーナーに残る粗利は5000円ですが、あくまで帳簿上で増えたに過ぎないので、本当は4000円のままです。  
一見、粗利が増えているから、オーナーも儲かったように見えてしまいますが、
この5000円という架空の粗利にセブン-イレブンのチャージ、おおむね40〜50%程度が掛かります。
50%の場合、セブン-イレブンの本部が2500円ものチャージ収入を持って行ってしまいます。
一方、加盟店オーナーに残るのは、本当の粗利4000円から2500円を引いた1500円だけです。
この1500円から従業員の給料など、もろもろの経費を払うということになる。
これでは加盟店オーナーは、働いても働いても赤字になるだけです。
実際の売り上げとは関係なく、セブン-イレブンの取り分だけが多くなる仕掛