エロ本買った客のその後を想像しまう店員
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エロそうなおじさま、
はたまた買いに来た小学生?というお子様
もこみち風のイケメン。。
店員の皆様ははどう思われす?
第一毛をもって装飾されべきはずの顔がつるつるしてまるで薬缶だ。 その後猫にもだいぶ逢ったがこんな片輪には一度も出会わした事がない。 そうしてその穴の中から時々ぷうぷうと煙けむりを吹く。 これが人間の飲む煙草というものである事はようやくこの頃知った。 この書生の掌の裏でしばらくはよい心持に坐っておったが、しばらくすると非常な速力で運転し始めた。 書生が動くのか自分だけが動くのか分らないが無暗に眼が廻る。 到底助からないと思っていると、どさりと音がして眼から火が出た。 それまでは記憶しているがあとは何の事やらいくら考え出そうとしても分らない。 はてな何でも容子がおかしいと、のそのそ這い出して見ると非常に痛い。 吾輩は藁の上から急に笹原の中へ棄てられたのである。 ようやくの思いで笹原を這い出すと向うに大きな池がある。 吾輩は池の前に坐ってどうしたらよかろうと考えて見た。 しばらくして泣いたら書生がまた迎に来てくれるかと考え付いた。 そのうち池の上をさらさらと風が渡って日が暮れかかる。 仕方がない、何でもよいから食物のある所まであるこうと決心をしてそろりそろりと池を左りに廻り始めた。 そこを我慢して無理やりに這って行くとようやくの事で何となく人間臭い所へ出た。 ここへ這入ったら、どうにかなると思って竹垣の崩れた穴から、とある邸内にもぐり込んだ。 縁は不思議なもので、もしこの竹垣が破れていなかったなら、吾輩はついに路傍に餓死したかも知れんのである。 一樹の蔭とはよく云ったものだ。この垣根の穴は今日に至るまで吾輩が隣家の三毛を訪問する時の通路になっている。 さて邸へは忍び込んだもののこれから先どうして善いか分らない。 そのうちに暗くなる、腹は減る、寒さは寒し、雨が降って来るという始末でもう一刻の猶予が出来なくなった。 仕方がないからとにかく明るくて暖かそうな方へ方へとあるいて行く。 今から考えるとその時はすでに家の内に這入っておったのだ。 ここで吾輩は彼の書生以外の人間を再び見るべき機会に遭遇したのである。 これは前の書生より一層乱暴な方で吾輩を見るや否やいきなり頸筋をつかんで表へ抛り出した。 いやこれは駄目だと思ったから眼をねぶって運を天に任せていた。 しかしひもじいのと寒いのにはどうしても我慢が出来ん。 吾輩は投げ出されては這い上り、這い上っては投げ出され、何でも同じ事を四五遍繰り返したのを記憶している。 の間おさんの三馬を偸んでこの返報をしてやってから、やっと胸の痞が下りた。 この間おさんの三馬を偸んでこの返報をしてやってから、やっと胸の痞が下りた。 吾輩が最後につまみ出されようとしたときに、この家の主人が騒々しい何だといいながら出て来た。 下女は吾輩をぶら下げて主人の方へ向けてこの宿なしの小猫がいくら出しても出しても御台所へ上がって来て困りますという。 主人は鼻の下の黒い毛を撚りながら吾輩の顔をしばらく眺めておったが、やがてそんなら内へ置いてやれといったまま奥へ這入ってしまった。主人はあまり口を聞かぬ人と見えた。 下女は口惜しそうに吾輩を台所へ抛り出した。かくして吾輩はついにこの家うちを自分の住家と極る事にしたのである。 学校から帰ると終日書斎に這入ったぎりほとんど出て来る事がない。 しかし実際はうちのものがいうような勤勉家ではない。 吾輩は時々忍び足に彼の書斎を覗いて見るが、彼はよく昼寝をしている事がある。 彼は胃弱で皮膚の色が淡黄色を帯びて弾力のない不活溌な徴候をあらわしている。 こんなに寝ていて勤まるものなら猫にでも出来ぬ事はないと。 それでも主人に云わせると教師ほどつらいものはないそうで彼は友達が来る度に何とかかんとか不平を鳴らしている。 吾輩がこの家へ住み込んだ当時は、主人以外のものにははなはだ不人望であった。 どこへ行っても跳ね付けられて相手にしてくれ手がなかった。 いかに珍重されなかったかは、今日に至るまで名前さえつけてくれないのでも分る。 吾輩は仕方がないから、出来得る限り吾輩を入れてくれた主人の傍にいる事をつとめた。 これはあながち主人が好きという訳ではないが別に構い手がなかったからやむを得んのである。 その後いろいろ経験の上、朝は飯櫃の上、夜は炬燵の上、天気のよい昼は椽側へ寝る事とした。 しかし一番心持の好いのは夜に入ってここのうちの小供の寝床へもぐり込んでいっしょにねる事である。 この小供というのは五つと三つで夜になると二人が一つ床へ入って一間へ寝る。 吾輩はいつでも彼等の中間に己を容いるべき余地を見出だしてどうにか、こうにか割り込むのであるが、運悪く小供の一人が眼を醒ますが最後大変な事になる。 小供は――ことに小さい方が質がわるい――猫が来た猫が来たといって夜中でも何でも大きな声で泣き出すのである。 すると例の神経胃弱性の主人は必ず眼をさまして次の部屋から飛び出してくる。 現にせんだってなどは物指で尻ぺたをひどく叩たたかれた。 吾輩は人間と同居して彼等を観察すればするほど、彼等は我儘なものだと断言せざるを得ないようになった。 ことに吾輩が時々同衾する小供のごときに至っては言語同断である。 自分の勝手な時は人を逆さにしたり、頭へ袋をかぶせたり、抛り出したり、へっついの中へ押し込んだりする。 しかも吾輩の方で少しでも手出しをしようものなら家内総がかりで追い廻して迫害を加える。 この間もちょっと畳で爪を磨といだら細君が非常に怒ってそれから容易に座敷へ入れない。 台所の板の間で他が顫えていても一向いっこう平気なものである。 吾輩の尊敬する筋向の白君などは逢あう度毎に人間ほど不人情なものはないと言っておらるる。 白君は先日玉のような子猫を四疋産うまれたのである。 ところがそこの家の書生が三日目にそいつを裏の池へ持って行って四疋ながら棄てて来たそうだ。 白君は涙を流してその一部始終を話した上、どうしても我等猫族が親子の愛を完くして美しい家族的生活をするには人間と戦ってこれを剿滅せねばならぬといわれた また隣りの三毛君などは人間が所有権という事を解していないといって大いに憤慨している。 元来我々同族間では目刺の頭でも鰡の臍でも一番先に見付けたものがこれを食う権利があるものとなっている。 もし相手がこの規約を守らなければ腕力に訴えて善いくらいのものだ。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています