これは個人でゲームを作っている友人から聞いた話なんですがね。まあ友人はは有名な方なんですが妖怪とか怪談とかに詳しくてそれを題材にしたゲームを作っていましてねえ。
その方をライバル視している人がいた。その人を仮にタナさんとしましょうか。タナさんはゲーム会社にいて私の友人を倒すためのゲームを作れと会社から厳命されていた。
そのゲームってのがね、旧日本海軍の戦艦を美少女に擬人化したゲームだった。まあ題材が題材なんでね、タナさんは靖国神社にお参りに行って英霊に詫びを入れに行きました。
するとね、タナさんは突然声を聞いた。あれ誰か俺を呼んだかな、と思ったが周りに誰もいない。もう一度声が聞こえた。確かに俺を呼んでる。
するとね、目の前にね、ぼ〜っと人影が急に現れた。白い軍服を着ている。タナさんは腰を抜かした。これは戦争で亡くなられた英霊だと。だけどね、白い軍服を着た人は優しく言いました。
お前が正直に、正々堂々とゲームを作るなら百年続くコンテンツにしてやろうと。そう言ってすーーっ、と消えていった。もうね、タナさんは涙を流しながら手を合わせていました。
それでゲームを作ってみたらこれが大ヒット。もう私の友人のゲームなんか誰も見向きをしなくなっちゃった。タナさんは一躍時の人になりました。
だけど話はここからなんです。タナさんにはお気に入りの絵師がいまして、その人をイチさんとしましょうか。イチさんは可愛らしい少女を描くのが得意でしてね、人気がありました。