あくまでもアパホテルは民間の企業だし、
その会長が本を出版することは何の問題もないし、
それを自分のホテルの客室に置くことだって問題ない。
そこに他国の政府が文句を言ってくるっていうのは、明らかにおかしい。
中国政府としては、どうしても、この本を読まれたくない理由があるんじゃないのかな?
 中国の国民に知られたくない都合の悪い真実でも隠されているんじゃないの? 
そう思っちゃうよ。

仮にね、この本で主張しているように南京事件がないとする。
その場合、中国のエライ人たちは、南京事件があったものだと
信じ込んでいる中国の国民にこの本を読ませたくないと思うのが普通だろうね。
だって、今まで政府が嘘をついていたってことがバレちゃうんだから。
つまり、中国政府がわざわざ日本の民間企業を潰しにかかっているのは、
嘘をついているということを知られたくないから。
そう考えることもできるよ。

中国としては「アパホテルが嘘を広めている!」って言いたいんだろうけど、
実際には嘘のプロパガンダをしているのは中国の方なんだと思う。
日本の企業に対する圧力であると同時に、
中国の国民の知る権利を奪う行為でもあるしね。

でも、今回の件があったことで、僕みたいにアパホテルに泊まってみたっていう人も
多少はいたと思うんだよ。だから、逆に宣伝になっちゃったね。
日本では残念ながら中国内みたいに、露骨な言論弾圧はできないから。
中国政府はむしろヘタを打ったと思う。
結果的に「南京事件はない」という主張が広まったんじゃないかな。