習い事って、自分に合ったものを探そうと思えば難しい。私もピアノを幼稚園
から、高校卒業まで、無理矢理習わされていた。それで、高校卒業したら大学に
進学する為に、勉強が忙しくなるために辞めることにした。習っていた頃は
練習もほとんどせずに、先生に叱りつけられた事も何度かあった。先生も嫌いだ
った。自分が悪い事は分かっていたのに。しかし、そんな先生が私がピアノを
辞める時に、私は「無理やり、幼稚園の頃から親に強制的に習わされたピアノを
やっと辞めることが出来る」とすごく心の中で喜んでいたのだが、そのピアノの
先生は、なぜか私が辞めるのが寂しかったのか、少し涙目だった。帰って
先生から貰った手紙を読むと「あなたは、何事も一生懸命努力をする子だから
どんなに辛いことがあっても乗り越えられるわ」というメッセージが書かれて
いた。その、手紙を読んでいると「習っていた頃はすごく嫌いでたまらなくて
早く辞めてやろう」という気持ちだったけど、辞めてからは「もう少し先生に
色んな曲習っておけばよかったな」「先生の言う事を聞いておけばよかった」と
思うこともあった。
私も、ピアノ以外で習いたかったのはバレエを習いたかった。友達に小さい頃から
習っている子がいて、「バレエの先生になる」と言っていた子だった。時々、
その子の発表会を見に行かせてもらうのだけど、見ていて「キレイだな」
私も、「友達みたいに小さい頃からバレエ習いたかった」と感じる事がある。
それで、ピアノが嫌だった時期に、母に「ピアノを辞めてバレエを習いたい」と
母に頼んだが、習わせてもらえなかった。「私も、小さい頃からバレエ習わせて
くれたらよかったのに」と言うと、うちの母は、「あんたはすぐに人のせいにする
でしょ」「お母さんは、あんたの事ちゃんと考えて習い事はさせてるの」「近くの
バレエ教室にだって見学しにあんたを連れて言ったけど、その時あんたはバレエより
ピアノが習いたい」と言ったのよ。なんていわれたことがある。
そんな、昔の事は覚えていない。確かに、その当時はそう言ったのかもしれない
けど、私も、何度か「バレエ習わせてくれ」と頼んだはずだ。
こんな事を書いてバチが当たるが、母を恨んでしまいます。
大学にも行けてすごく幸せだと思う。
習い事って、子供が習いたい物を習わせるのが良いのだろうか、親が「ピアノをさせたい」
と思っている希望の物を趣味としてやってみるのがいいのかよく分からない。
そりゃ、自分がやりたいと思うものを習うのが一番だと思うが。
私が、親になったとしたら、絶対子供の意見を聞きたいと思う。無理矢理嫌いな物を
習わせても、金を捨ててるようなもんだ。何の実にもならなかった。