アミノコラーゲンが流行った時期 
私は米を炊くことしかできなかった。
米にアミノコラーゲンを混ぜて炊くと旨みが増しツヤツヤのごはんになる。
ある日の事 スプーン一杯のアミノコラーゲンを炊飯器へ入れてたのを見た尚が言った。
「なにその白い粉」
『アミノコラーゲンだよ』と私は答えた。
尚は毎日が楽しかったのだろう。
その事を部下へ言った。
「彼女が米に白い粉を混ぜてるんだよね」
『やばくないっすか?その彼女』
と部下に言われたそうだ。
その時は気にしてなかったが後からその後の出来事を振り返って、たぶんそうだろうと思う。

 部下はさらに部下に頼み私にトラップを仕掛け(多分金を渡して)私と尚を別れさせようと画策したと思う。結果私は毎日のトラップとストーカーに疲れ果て病んだ。
ある日歩いてたら、声を掛けられた。
「私は弁護士です、お茶しませんか?」
更にある日、マンション前で異国人に手紙を渡された。開いてみたら、
アナタノコトガキニナッテマシタ……..

私は無言で立ち去った。

並の人間に毎日そんな、バカな事が起こる訳がない事が続いた。そしてある日友人に(友人もグルかも)強引に誘われて行ったとこで出会った人に白い粉(危険な方)を打たれそうになった事がある。
こわい話。
尚が冗談で言ったアミノコラーゲンのせいで私はとんでもなく危険な目に遭いそうになった。

これが15年前の真相。