単なる機械警備ではほとんど無意味だね。
なぜなら警備業法で定められた異常感知から警備員到着までの時間は25分以内だから。
実際問題10分以内に到着する警備会社もほとんど無いだろう。
警備業法改正して制限時間を20分以内にしようとしたら対応出来ない
業者が多すぎるって話でお流れになったぐらいだから。

窃盗犯は侵入3分犯行5分と言われているから、
警備会社はすべてが終わった後に到着し、
間抜けな事にその事後報告を警察や契約者に伝えるのが主な仕事となる。
例え犯行の現場で犯人と鉢合わせしても、警備員は警察に通報して後は見てるだけ。
大方、泥棒は逃げる準備している頃だからそんな時になって警察に通報してももう遅い。
これじゃ高い金払う意味はまったくないね。
こんなサービスを売り出す事自体が、ほとんど詐欺に近い商売とも言える。

多少なりとも意味がありそうなのは監視カメラによる遠隔監視。
これなら単なる機械警備と違って情報量が多いので異常事態を感知した場合、
即時に警察に通報出来る。警察の到着時間は地域によっても違うけど大体、
5-10分程度。もちろん到着後、泥棒と鉢合わせすれば犯人逮捕に動くか、
人数が足りなければ応援要請しつつ犯人を追尾する。

これなら泥棒が逃げる前に捕まる可能性も少しは出てくる。
警備業者は同時に音声による警告や煙幕を使った足止めを行うサービスが
付くのがほとんどだからまあ大抵はこの段階で逃げる泥棒が多いだろうけど。
貴重品は10分以内に見つからない場所、もしくは破壊、移動が困難な金庫に
入れておけば致命的な被害はまず避けられるという訳。

こういうサービスだと警備員の到着時間はあまり重要な問題ではなくなる。
だからサービス拠点が多い大手である必要性は必ずしも高くないんで、
むしろ遠隔カメラ警備に力入れている中小の方がサービス価格も、
サービス内容的にも優れている場合が多い。