0197備えあれば憂い名無し
2014/11/22(土) 17:10:21.83ID:Y2EYw60W0長い間しゃがんでたら、扉の向こうの様子がどうも変なことに気付いた。
すぐそばで幼い話声が、それも妙に下のほうから・・
個室が6つだかいっぱいあるトイレだったから、順番待ちの必要もないはず。
(また、人の量は個室内にいても気配でわかるもの。絶対にすいていた)
鏡で外を見てみたら、顔を床に着かんばかりにして、男の子がこっちを窺っている!
「見てみろよ、靴が母さんのじゃない…」
隣にいるその男の子の妹らしいのも、うんと屈んで見ようとしてるじゃないーー
とにかく立ち上がった。
母親が見当たらないので、ずっと使用中の個室の中にいるのかも、と思ったのだろう。
それはすぐに悟った。
けど、もう“出す”どころじゃない。
ここから出よう・・・ 待てよ、今あの兄妹の前に姿を現したら
「母さんじゃなかった… ずっと入ってたこの人、ウンコしてたのかな〜〜」
なんて言い出しそうだ、あのクソガキは。
しばらく待って、また鏡で外を窺ったが兄妹も見えずそれらしい声もしなくなった。
それでようやく出た。
幼い子にトイレ姿を覗かれた(といっても足=footの部位を見られただけだろうけど)のはそれが唯一。