《日本人の5~6人に1人が悩む糖尿病》たったひとつの“根本原因”と対処法 「体重2キロ増」が前兆の可能性も
https://news.yahoo.co.jp/articles/7743c41e9618dcb0ac4e79ad7fa1b9a38cfedfb2
高血圧はよく“沈黙の殺人者”と呼ばれる。なぜなら、症状は何もないのに、心臓発作や脳卒中を起こしやすくなるからだ。
ほとんどの場合は原因不明なため、特発性高血圧と呼ばれる。だが、高インスリン血症が大きな影響を与えている。
高血圧の患者には血中のインスリン濃度が高い人が多いと最初に研究者が気づいたのは、50年も前のことだ。
それ以降、欧州のインスリン抵抗性研究グループなどにより多くの研究が行われ、高血圧とインスリン濃度には関係があることがわかった。インスリン値が高くなると、それまでは標準的な血圧だった人でも高血圧になるリスクが倍になる。
過去の研究をすべて検証すると、高インスリン血症は高血圧になるリスクを63%も上げると推定できる。
インスリンが血圧を上げるメカニズムはいくつかある。
インスリンは心拍出量──心臓の収縮力──を増やすとともに、腎臓のナトリウム(塩分)吸収能力を拡大させて、血流を増やす。また、インスリンは抗利尿ホルモンの分泌を促し、体が水分を吸収しやすいようにする。
この塩分と水分を吸収するメカニズムによって血流が増え、高血圧となるのだ。
また、インスリンは血管を収縮させ、内部の圧力を高める。