内臓脂肪の増加がCOVID-19のリスクとなるメカニズムを解明
https://www.tmd.ac.jp/press-release/20230525-1/
研究グループは東京医科歯科大学病院に入院したCOVID-19入院患者の臨床情報を解析しました(図1)。
肥満の指標として、BMI、内臓脂肪組織(VAT)面積、皮下脂肪組織(SAT)面積、腹囲などと、COVID-19の重症度や予後との関連を検討したところ、VATの増加が重症度や予後と最も関連することが分かりました。
また、VAT値は入院中のCRPのピーク値と相関したことから、内臓脂肪の蓄積があるとCOVID-19の炎症が増強すること、重症化をもたらす可能性が考えられました。

小太りは長生きするってホント?
https://www.j-cast.com/2015/11/22251033.html?p=all
実は「小太り長生き説」の裏には、こわい現実が隠れているのだ。東北大学は、目立たないが、大事な調査も2つ同時に行っている。
1つは「肥満の度合いと病気になる率(有病率)の関係」だ。最も病気になりにくいのは男性でBMI22.2、女性で21.9だった。ともに基準値の22に近い「標準体重」の人々だ。
有病率は基準値を真ん中にU字型のカーブを描く。やせるにつれ、太るにつれ、どんどん有病率は高くなる。「小太り」は抵抗力があるかもしれないが、「標準」より病気にかかりやすいのだ。

「肥満のパラドックス」終決か、少しぐらい太り気味でもOKとの常識に反する研究結果が報告される - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20230228-excess-weight-obesity-more-deadly/
にも、今回の研究ではBMIが同じでも脂肪の付き方によって健康状態が大きく違うことも分かりました。
マスターズ氏がこうしたBMI関連のバイアスを除いて計算し直すと、死亡リスクとBMIのグラフはU字型ではなくまっすぐな上昇線を描き、BMIが18.5以上〜22.5未満と低めな人が最も死亡リスクが低いとの結果が出ました。
また、従来の研究結果とは異なり、「低体重」なことで死亡リスクが有意に上昇するような現象は見られませんでした。