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>しかしながら,項目 3 の各種食事制限による NAD+ の増加は AMPKあるいはNAMPTの発現なのか,あるいは両方が同時に発現するにかについて明確な報告はありません

カロリー制限で痩せる(内臓脂肪が減る)と寿命が延びるのに、eNAMPTが多いほど長生きできるからといって疫学調査のBMIで小太り推奨は飛躍しすぎでしょう

老化を遅らせる方法は? 先端研究者が勧める3大法則
https://www.nikkei.com/nstyle-article/DGXMZO68775350T00C21A2000000/
私たちの研究で分かってきたのは、脂肪から分泌されNADの合成に欠かせないeNAMPT(細胞外に分泌されるNAMPT)という酵素が、脳の視床下部という老化のコントロールセンターの機能を支える重要な役割を果たしているということです。
前回、NADが加齢に伴って減るという話をしましたが、同じようにeNAMPTも減少します。マウスでは血液中のeNAMPTが多いほど長生きできることが分かっており、知りたいかどうかは別にして、ヒトでも血液中のeNAMPT量を測れば、どの程度長生きできるか予測できる可能性があります。
――老化を遅らせるためにはある程度は脂肪も必要で、脂肪から分泌されるeNAMPTの量をある程度維持できれば、長生きできる可能性も高いということでしょうか。
今井 そうです。遺伝子操作で脂肪からeNAMPTを分泌する量を高めたマウスの実験では、人間の70代くらいに相当する18カ月齢になっても身体活動量や睡眠の質、血糖値を下げるインスリンの分泌量、目の網膜の機能、学習・記憶能力が若いマウス並みに保たれ、健康寿命が延びることが分かっています。
ただし、健康寿命は延びたのですが、最大寿命はeNAMPTを高めていないマウスと変わりませんでした。人間でもそうですが、マウスは高齢になると脂肪が失われやすくなります。そのことが、最大寿命が延びなかった原因ではないかと考えています。

https://fnkprddata.blob.core.windows.net/domestic/news/200201pdf/200201_p10.pdf
Nampt(Visfatin/PBEF)
内臓脂肪で高発現しており,血清中濃度は肥満と相関する。