一般に人に聞こえる周波数の範囲(可聴域)は、低い音で20Hz、高い音で20kHzくらいまでの間。こうした人に聞こえる音を「可聴音」と呼び、人の耳に聞こえないほど高い音を「超音波」、人の耳に聞こえないほど低い音を「超低周波音」といいます。
※周波数 : 音の波が1秒間に振動する回数のこと(単位はHz・ヘルツ)。
周波数が小さい数値であるほど低音で、大きな数値であるほど高音です。
人間にも20kHz以上の高い音を受け入れる能力を秘めていることを示しています。最近では音楽などに含まれる超音波の音が人間の心を癒す作用を持っているという説もあり、可聴域より高い周波数の音が実際に聞こえている音を、より心地よく感じさせる働きがあることがわかってきています。前号の音の教室でも触れましたが、現在最も一般的な音メディアであるCDでは20kHz以上の音は再生することはできません。そのため人間の耳には聞こえない、より高い周波数の音まで記録・再生可能なオーディオ装置の研究が進められています。
可こえない音からの騒音「低周波騒音」
聞こえない音からの騒音
一方、超低周波音は、日常生活に及ぼす悪影響が最近注目されています。
低周波騒音の健康被害一覧
箇所
症状
精神 ・幻覚 ・圧迫感 ・イライラ ・不眠 ・脱力感 ・不安 ・集中できない 手・足・肩 ・肩こり ・しびれ ・足がだるい  胸・循環器 ・吐き気 ・圧迫感 ・動機 ・息苦しさ ・めまい ・血圧上昇 脳 ・頭痛 ・帽子をかぶったような感じ 耳 ・痛み ・ふさがり感
その他
・気持ち悪い ・脱毛 ・あごの痛み ・食欲不振 ・息苦しさ ・めまい ・圧迫感 ・不定愁訴 ・肩こりや耳鳴りがひどく、手に力が入らない。 ・家にいるときのみ夜寝られないため、寝坊を繰り返す。 ・特定の場所で寝ていると寝起きが非常に悪く、起き上がることが出来なくなってしまう ・付近の住民が機械を設置してから腹痛が続く ・ストレスがたまりうつ病を発症した
・騒音が気になるため防音対策をしたが改善しない ・耳が腫れて頭が痛い ・吐き気が止まらず目がちかちかする ・圧迫感を感じ押しつぶされるような感覚を覚える。 ・怒りっぽく短気になった ・いつも心が休まらない
人間の目に光として感じる波長範囲の電磁波。 波長範囲の下限は360−400 nm、上限は760-830 nmである。

上記は電磁波過敏症の一例