>>683
活性酸素とミトコンドリア
https://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/aging/doc3/doc3-03-1.html
活性酸素は、しばしば悪者扱いされますが、身体にとって必要な場合もあります。
例えば、私たちの身体にバクテリアが侵入した場合、生体防御の第一線で働く白血球は活性酸素を産生・放出してこれを殺そうとします
(なお最近、活性酸素が 直接バクテリアを殺すのではなく、間接的に関わっているという報告も出ています)。
この機能が損なわれるとひどい感染症を起こすことになります。リンパ球の一種ナチュラルキラー(NK)細胞が、がん細胞を殺す場合も活性酸素を使っています。
また、生体内には、情報伝達、遺伝子発現の調節やプロスタグランジンの合成などのように活性酸素が関わる重要な反応も起こっています。
このような機能に関わる活性酸素はいわば“善玉活性酸素”と言えるでしょう。
従ってすべての活性酸素を悪者扱いにして、これをむやみに抑え込もうとするのは得策ではない、ということになります(→「抗酸化サプリメント」の項参照)。
何事もバランスが大事というわけです。