脂肪性肝疾患の栄養管理:
脂質と糖質の摂取に関する最新の知見

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現行の食事ガイドラインは低脂肪,低飽和脂 肪酸を推奨しているが,飽和脂肪酸の消費量の 増加と総死亡率や心血管疾患事象のリスク上昇 の関連性は低いこと,逆に飽和脂肪酸の摂取量 が多いほど脳卒中のリスクが低くなることが, 最近の研究で示されている.一方で,炭水化物, 特にフルクトースの摂取量が多いと,脂肪蓄積 やインスリン抵抗性が悪化することも分かって きた.つまり,総脂質摂取量を制限しても健康 が改善する可能性は低く,むしろ脂質は適量摂 取し,同時に炭水化物の摂取量を減らすと,総 死亡率が改善する可能性が示唆されている