Q:高尿酸となるのはどんな時?
A:新陳代謝が活性化するとき、あるいは活性化しそうなときに抗酸化物質が多い方が好都合であり、
主に以下の7つの場合がある(6及び7は新陳代謝が活性化しそうなときに関連):

(1)脂肪が付き過ぎたとき(この上昇はBMI上昇によく相関、BMI3増で尿酸値1.1増が目安。脚注1)
(2)激しい運動をしたとき
(3)食事を摂取したとき(毎食。一時的なこと多く、変動幅0.5〜1.0くらい)
(4)アルコールを分解するとき
(5)脂質・タンパク質をエネルギー源として分解するとき(例:絶食時など。脚注2)
(6)明け方(毎日定期的に、夕方には低値へ。変動幅0.5〜1.0くらい)
(7)過剰なストレスを感じたとき


(3)及び(6)に関しては、尿酸値を高止まりさせずに低い水準に戻すため、
水分を十分に摂取する必要がある
(3)に関し、普段の食事よりプリン体を多く摂取することは上昇のピークを
高めそうなので痛風発作中の人、その予備軍は注意した方がよい
(高尿酸にするため吸収したプリン体を即座に利用する経路があるため。
また、この点からもプリン体の摂取制限は普段の尿酸値を低くすることと
ほとんど関係がないとうかがえる)

よって、高尿酸によって不都合が生じている人は、水分摂取に気を付けつつ
脂肪、激しい運動、アルコール、ストレス、過剰な脂質・タンパク質
を管理することが重要。この点が痛風などが生活習慣病と言われる所以


注1)糖質食下での減量の場合。糖質制限食の摂取による減量では、
上記(5)の効果も大きいので尿酸値が変わらず、あるいは逆に上昇することもある

注2) 糖質制限食に関しては、江部康二氏によれば
「糖質制限開始後の尿酸値上昇については、3-12ヶ月程度で基準値に戻る場合が多い」
とされているので、その人の体質に合っていて厳しめの糖質制限を中長期的に
実施した場合には、この高尿酸の出現要因(5)は無視できるのかもしれない
しかしながら、現状、何%の人が向いていて、どの程度の制限の厳しさが必要か
について詳しくは分かっていない模様