消毒剤の毒性、副作用、中毒
https://www.kenei-pharm.com/medical/countermeasure/toxicity/05.php

5.次亜塩素酸ナトリウム(Sodium Hypochlorite)

皮膚刺激性

ウサギ背部皮膚に皮内注射し、注射部位を経時的に採取し、病理組織学的検索を行った結果、2.5%以上
の濃度では全ての時期で出血が認められ、なかでも30分後に一番強く現れた。5%以上の濃度では全ての
時期で壊死を生じ、1週間後に至っては、0.16%以上の濃度で類壊死と考えられる変性組織が認められた。
さらに0.63%以上の濃度ではこれらの壊死及び変性組織に接した部位に肉芽組織の形成が認められた。
0.04%以上の全ての濃度、全ての時期で充血と炎症性細胞浸潤が認められた。この炎症性反応は3日後に
一番強く認められたが、濃度の低下に伴い漸減し、特に2.5%以下になると弱くなった。


副作用
接触皮膚炎

感作性を有するといわれる。
本品の常用により、看護師に皮膚炎が見られた。