母が認知症の診断を受ける二年くらい前のこと。
何の趣味も無い人だったけど子供の頃から家族の靴下なんかをよく編んでたらしいから、
久しぶりにチョッキか何か編んでみたら?と安い毛糸10玉セットを渡した。
でももう目数の計算が出来なくて、ひたすら四角い長い何かを延々と編み続けるだけだった。
きっとその何年も前から進んでたんだろうなあ。

今でもマフラーか膝掛けなら編めるのかもしれないけど、見てるこっちがやりきれなくて毛糸渡してない。