ガンドリーはキタバ人もゴリラも高脂肪食だと言っている

食のパラドックス 6週間で体がよみがえる食事法 著者: スティーブン・R・ ガンドリー
https://books.google.co.jp/books?hl=ja&;id=nM1fDwAAQBAJ&q=キタバ%E3%80%80カロリー#v=snippet&q=キタバ%E3%80%80カロリー&f=false
より引用:
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厄介なキタバ人たちめ! この南太平洋の孤島の人々は、低炭水化物・高脂肪礼賛派の人々にとって悩みの種だった。
キタバ人は悪魔のように煙草を吸い、カロリーの60%は炭水化物から、30%はココナッツ油から取っていた。にもかかわらず、
彼らは心臓病や心臓発作、その他の心臓疾患の気配を示さず、非常に痩せており、長寿で生涯を通じてほとんど医療を必要としていなかった。
かつての私を含めた低炭水化物の主唱者らは、長らくキタバ人を例外として取り合わず、彼らの驚異的な健康状態は
低カロリーな食事がもたらす効果が勝っているためと言い立てていた(証拠もなしに、と付け加えなければならない)。
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◆炭水化物が炭水化物でなくなる時
では、どうしてキタバ人は、先進社会では肥満の元とされる炭水化物を主食とし、心臓病の元とされる飽和脂肪酸を多食しているにもかかわらず、痩身を保って心臓病にならないのか?
キタバ人が食べている炭水化物の大半はレジスタントスターチであり、カロリーをほとんどもたらさないからだ。
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◆木の葉が高脂肪食?
ゴリラは典型的な草食動物で、主に木の葉を食べて暮らしている(時には昆虫なども食べてはいるが)。
驚いたことに、日に7kg以上もの脂肪のない葉を食べながら、消化吸収するカロリーの60〜70%は脂肪由来である。なぜか?
善意の移民労働者こと腸内細菌が植物の細胞壁を壊して発酵させ、燃料として使える形--脂肪由来にし、それを吸収しているのだ。
だからゴリラが「食べて」いるのは、結果的に高脂肪食ということになる。キタバ人と同じなのだ!