武田先生がAFMの改良版を出すらしい。
それを待ってみる予定

「PATMの患者18人の腸内フローラを検査したところ、12人にバリウム菌を認めました。
健常人ではバリウム菌の保有率は2割以下なので、やはりPATMはバリウム菌の保持率が高いといえます。

PATMの患者11人にAFM療法を施行しました。
結果は著明に改善が4名、やや改善が4名、変化なしが2名、1名は嘔気の副作用により途中で中止しています。

PATMではなく、潰瘍性大腸炎では24人にAFM療法を施行しており、症状が改善した患者の傾向を見るとAcidaminococcus、Prevotella、Bacteroidesなどの細菌が著名に減少しています。

実はAFM療法の結果については、当初期待していたほどの効果は得られませんでした。
原因の一つはバリウム菌の除菌にこだわり、上記のような細菌まで幅広くカヴァーすることができなかったことが一因ではないかと考えています。

またPATM症状が改善した患者に共通する点は「下痢型のIBSを合併しているPATMの患者」ということです。逆に便秘型ではAFMはあまり効果がありませんでした。

次回の治療法ではもう少し幅広い菌種をカヴァーした抗生剤の組み合わせを考えています。
また下痢型と非下痢型でAFMの効果が異なっていたため、下痢型と非下痢型でメニューを若干変える予定です。

次回の治療では腸内フローラのリセットにも重点を置き、3種類の抗生剤+腸内洗浄(自宅でもできます)
さらに理想をいえば抗生剤治療+腸内フローラ移植という段階まで検討してはいますが。

現在、腸内細菌学の専門家の先生に協力していただき、治療薬、およびその投与量の決定が大筋でできあがったところです。

1月中旬から新治療を開始予定です。
それまでAFMは中止していますのでよろしくお願いします。」