ネアンデルタールとサピエンスが全く別のものを食べていたというのは
ホモ属の身体的特徴を全く考慮していない主張です。
筋肉は他の霊長類に劣り、消化器官も縮退し、それでも大きな脳を維持するために
消化しやすくカロリーの高い食餌が必要だったわけです。
つまり、ネアンデルタールの食性分析は充分にサピエンスの食性の参考になります。
そして、ニッチの競合からネアンデルタールは滅んだと考えます。
なぜ、ネアンデルタールが敗北したのかですが、
その理由の一つにサピエンスの言語能力が挙げられるでしょう。
言語能力の発達は集団を大きくできるからです。
小さい集団しか作ることのできなかったネアンデルタールと
大きな集団を作ることができたサピエンスでは、勝負にならなかったでしょう。