適度な運動は、心房細動発症の原因になるようなことはありません。しかしながら、激しい
運動は心房細動の原因になりえます。1万6千人の健康成人を調べ、各人の運動量を
1週間に0回、1回、1〜2回、3〜4回、5〜7回に分けて、その後の心房細動発症との
関係を調べた研究があります。それによると、50歳以下の人に限定すれば、週に5〜7回
運動する人は、週に0回の人に比べ、1.7倍の多さで心房細動を発症したのです。

またアスリートと非アスリートの心房細動発症率を比較した6試験のメタ解析によると、アス
リートは非アスリートに比べて、5.29倍(オッズ比)心房細動になりやすいと報告されました。