参考 part5スレより  吸入ステロイドをいつまで続ければ良いか?の最新ガイドライン
咳嗽に関するガイドライン第2版(2012年5月、最新版)

574 名前:咳嗽に関するガイドライン 第2版[sage] 投稿日:2012/07/23(月) 22:34:56.24 ID:jmKfZw7g0 [2/2]
>>572
「咳喘息では数年の内に約30%の患者が喘息を発症するため、吸入ステロイド薬による維持療法を2年程度実施することが推奨される」(12〜13頁)

「経過中に成人では30〜40%、小児ではさらに高頻度で喘鳴が出現し、典型的喘息に移行する。
後ろ向き研究で、ICS(引用者注、吸入ステロイド)の診断時からの使用により典型的喘息への移行率が低下する。
(中略)
ICSを中心とする治療で大多数の症例で咳嗽は速やかに軽快し、薬剤を減量できるが、治療中止によりしばしば再燃する。
難治例、症状持続例では必然的に長期の治療継続が必要であり、患者のアドヒアランスも比較的保たれる。

一方、治療開始後短期間で症状が軽快、消失した患者にいつまで治療を続けるべきかについてのエビデンスはない。
専門的施設では喘息で推奨される客観的指標(呼吸機能や気道炎症マーカー)に基づく長期治療が望まれるが、ここでは非専門施設での診療も想定した対応を述べる。

1、季節性が明らかな患者

過去数年以上再現性を持って一定の季節にだけ咳症状が生じていれば、喘息における推奨に基づいて症状の生じる時期に治療を開始し、季節を過ぎれば治療をやめてよい。
ただし、経過中に通年性に移行し得るので注意する。

2、通年性に症状があるか、初発で季節性の有無が不明な患者
2〜3ヶ月ごとに症状を評価し、無症状かほぼ無症状ならICS管理以外の長期管理薬を1薬ずつ減らして行き、さらにICSを半減して行く。
治療開始後1〜2年後にICSを最低用量(中用量の半量)まで減量できて無症状なら、中止を考慮してよい。
ただし、再燃の可能性を十分に説明しておく。(44〜45頁)