■フィボナッチ数列を2進数に変換して規則性を探して考察した研究レポート
吉田さんは「自然界に多く存在するフィボナッチ数列とコンピュータを動かす2進数、
対極にあるようなものを組み合わせてみるとどうなるのか」と疑問を持ち、研究課題に設定しました。
フィボナッチ数列とは、最初の二項が1で、
第三項以降がすべて直前の二項の和になっている数列(1、1、2、3、5、8、13…)のことです。
研究では、2進数のフィボナッチ数列を書き出すために自分で計算プログラムを作成し、数列を算出しています。
2進数で表されたフィボナッチ数列を自分でたてた予想をもとに分析し、規則性を見つけ出しました。
さらに、その規則性がなぜ生まれるのかまで考察しています。
この作品は身近なところからテーマを発掘しながらも、
オリジナルの考察を加えて研究の精度を高めたところがたいへん優秀であることから、今回の受賞が決定いたしました。


当協会は、主たる公益事業である「実用数学技能検定(数学検定・算数検定)」の実施のほかに、
今後も広く国民のみなさまに算数・数学を学習する大切さや、楽しさを伝える普及啓発事業を充実させていく所存です。
(※) “吉”は外字の「ツチヨシ」が正式となります。

画像:「日本数学検定協会賞」受賞者の吉田 桃子さん
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公益財団法人 日本数学検定協会
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