糖尿病は一般に血液検査により診断基準で判定され、尿検査の項目は使われていません。尿糖値が、糖尿病の診断基準に使われていない理由は、
腎のブドウ糖排泄いき値(尿に糖が出はじめる境界値)は個人差が大きいことや内服中の薬剤によって影響を受けることがあるためです。
ですから、この尿糖検査はあくまでも簡易検査であり、確定診断ではないということを念頭において、もし糖尿病の疑いがあったら、血液検査を必ず受けてください。

あとひとつ大事なことは、個人で購入するとどうしても試験紙が余りがちです。残ったものを使ってまた検査してみようと思うかもしれませんが、長期保管はお勧めしません。
試験紙は化学反応で色が変わるという性質上、劣化・変化が起こり、判定結果の信頼性が低くなるためです。その点に気をつければ、尿糖自己測定は簡易検査として十分に役立つものなので、病院へ行く動機づけの意味でも、不安解消の意味でも利用してみてはいかがでしょう。
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