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1月5日 5時30分
ドイツではメルケル首相の4期目の政権発足に向けた連立交渉が難航し、政治空白が100日を超える事態となっています。
EU=ヨーロッパ連合の加盟国では懸念が広がっていますが、新政権の発足は順調にいっても春までかかるとの見方が出ています。

メルケル首相が率いるキリスト教民主・社会同盟は、去年9月の連邦議会選挙のあと、4期目の政権発足を目指して2つの少数政党と連立交渉を行ってきましたが、交渉が決裂し、選挙から3か月以上がたった今も政権が発足していません。

選挙から政権発足までに最も長くかかったのは、前回2013年の選挙後の86日でしたが、今回は5日で103日となり、すでにこれを大きく超えています。

メルケル首相は現在、安定政権の樹立に向けて、中道左派の社会民主党と連立を目指して交渉を進めていますが、交渉が順調に進んでも新政権の発足は春までかかるとの見方が出ています。

社会民主党は連立政権に入るかどうかを最終的にすべての党員を対象にした党員投票で判断する方針で、ここで否決されれば少数与党による政権か、再選挙になる可能性も残されています。

メルケル首相は暫定政権の首相として国を率いていますが、EUの改革などで次期政権に影響を与えるような提案や決定は控えており、
EUのほかの加盟国ではヨーロッパ安定の鍵を握るドイツの政治空白の長期化を懸念する声も出ています。

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