そもそも、斜視の定義は「外見上、左右の目の位置がずれている」ではなく、
「両眼で対象物を一つにして見ること(両眼視)ができない状態」として定義します。
だから、外見上は目がずれているように見えても斜視ではなかったり、
両目が正しい位置にあるように見えても、医学上は斜視だったりすることがあります。

 両眼視機能とは、対象物を左右の目で同時に見ることができて、それを一つのものとして認識でき、
かつ左右それぞれの目と対象物との角度のわずかなズレ(専門用語で視差)を脳が計算して立体感、奥行き感を計算できる機能のことです。
この機能は、生後1歳未満に急速に発達し、おおむね10歳以降にはもはや育たないとされる重要なものです。
この両眼視機能がうまく発達しなかった場合、医学では、斜視という病気として扱うのです。
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170713-OYTET50011/