ガキの頃の話なんだけどさクリープの空き瓶がコタツの上にあったのよ
それまでコタツの中でオナラブーブーしてて布団の隙間から立ち上る暖気が我ながら臭えなあと思ってたんだ
そういえば夕飯は餃子だったよなあ、匂いの強い料理はオナラも臭くなるなあって
で、何を思ったのか瓶の蓋を開けてオナラを溜め始めたのよ俺
3発くらい溜めて臭いを嗅いでみたらクリープのミルクっぽい香りと強烈なオナラの臭いが渾然一体に混ざり合って鼻が曲がるってこういう臭いのことなのかなって思ったわけ
その後5発くらい貯めて蓋をきっちり締めたのよ
そしたらそこに2コ上の姉ちゃんが登場
「このクリープ変な匂いするんだけど」って手渡したら何の疑いもせずに蓋を開けてクンクンした姉ちゃん
グホッって変な咳をした後にうずくまってる
顔見たら涙流しながら「くさい…」って言ってた
なんか申し訳無くなって「俺のオナラが何発も入ってたんだよゴメンゴメン」って謝った
そしたら姉ちゃん鬼のような怒りの形相で泣きながらおいらを殴り始めた
5分くらいずっと殴られてたかもしれん
後にも先にも人からあれほど殴られた記憶はないな
後日姉ちゃんに何であんなに俺を殴ったのか聞いたら本人もあまり理由は覚えてないようで、あの時はそうせざるを得ないような切羽詰まった気持ちになったそうだ
泣き叫ぶ俺の声で我に帰ったととのこと
紅白観ながらコタツから漏れる自分のオナラの臭いで蘇った30年も前の思い出話し
長文スマソ