10月4日(水)午後8時からのNHKEテレ「ハートネットTV」
■私たちの就活−吃音とともに生きる−
 今年もスタートした就職戦線。社会に出る期待と不安に揺れる大学4年生。
近年、売り手市場が続く中、取り残されそうな若者たちがいます。吃音症のある就活生たちです。
 吃音症とは、発生の際、第一声が出ない、繰り返す、引き延ばすなど言葉を円滑に話せなくなる症状。
全世界の人口の100人に1人が吃音者であり、日本では120万人以上の吃音者がいると言われています。
吃音は、その場の状況によって不規則に変化していき、家族や周りの人も理解しづらい上、本人すらいつどこで吃るのか、わからないといいます。
医学的にも、その原因や本態は分からず、完治も困難というのが通説です。
 多くの吃音者が、自分の障害と正面から向き合わざるを得ないのが就職活動の時。言葉によるコミュニケーション能力が要求される面接は大きな壁となっています。
言葉が円滑に話せないことで、コミュニケーション能力が不足していると判断されることも少なくありません。夢を抱くことよりも、吃音による障害が頭をよぎり、話すことの少ない職業を選ぶ吃音者も多くいます。
 吃音への理解が乏しい状況で、生きづらさを抱えながら、社会に旅立とうとする姿を追いました。
http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/program/index.html?id=201710042000