ICDが出始めのころは、誤作動と不適切作動と使い分けていた時期もあるが、
今は同じ解釈で使われることが多い。

昔は(10年位前まで)、不適切作動は設定の不備(T波オーバーセンシングなどの設定)
や心房細動AFや心室細動VFまで行かない心室心拍VTなどの状態で作動する場合に使われ、
誤作動は外部要因、電磁波や急激な運動による脈拍の上昇による作動の場合に使われていた時期がある。
今は、すべて同じに解釈されている。

不整脈学会の運転免許ステートメントでも
「今回、合同検討委員会ステートメント補遺2では、患者が意識障害や意識消失を伴わない場合の
不適切作動(誤作動)に限っては、その後のICD設定変更や適切な治療を行うことで予防できるとの考えから、
特に運転制限を行う必要性はない、と変更されました。」