http://www.asahi.com/articles/ASL223V1KL22UDCB00J.html
「性器の手術失敗で排尿困難に」 医療法人を提訴
2018年2月2日18時30分

性器の手術の失敗により排尿が困難になったなどとして、
50代の男性が、千葉県船橋市のクリニックを運営する医療法人に対し、
慰謝料など約2億4千万円の支払いを求める訴えを千葉地裁に起こした。
2日、第1回口頭弁論があり、医療法人側は
請求棄却を求める答弁書を提出して争う姿勢を示した。

訴状によると、男性は2015年10月27日、このクリニックで
性器の変形修正や増大の手術を受けた。

4日後に内出血や痛みを訴え、点滴などの治療を受けたが治らなかった。
その後、別の病院で一部が壊死(えし)していると診断され、
手術を受けたが、排尿が困難になったという。

男性側は、組織の壊死など手術による重い副作用について、
クリニックから十分な説明がなく、
痛みを訴えた後も適切に治療されなかったと主張している。

男性の代理人の大門誉幸(よしゆき)弁護士は2日の口頭弁論の後に記者会見し、
「男女を問わず美容整形手術が多くのクリニックで行われているが、
危険性を患者が十分に理解しないまま手術されていて、危機感を持っている。
社会に一石を投じる意義を感じ、今回の提訴と記者会見を行った」と話した。