慶応大研究チーム

口の中の細菌、腸難病の原因か

毎日新聞2017年10月20日 08時04分(最終更新 10月20日 10時06分)
ttps://mainichi.jp/articles/20171020/k00/00e/040/138000c

普段、口の中にいる細菌が腸の中で増えると、腸に慢性の炎症が起きる
潰瘍性大腸炎やクローン病といった難病の原因となる可能性があると、
慶応大などのチームが20日付の米科学誌サイエンスに発表した。

 チームの本田賢也・慶応大教授は「口の中を清潔にすれば、腸の難病
の治療や予防につながるかもしれない」と話している。

 腸の粘膜に慢性の炎症や潰瘍が起き、腹痛や下痢の症状が出る
潰瘍性大腸炎やクローン病は、原因不明で完全に治療する薬は今のところない。

 チームは、クローン病患者の唾液を、無菌状態で育てたマウスの口に入れると、腸内で免疫の細胞が増える例があることを発見した。(共同)