米国・ブラウン大学のJacob S. Buckley氏らは、認知症および軽度認知障害(MCI)
の治療に関する研究をレビューし、治療のベネフィットとリスクを評価した。
http://www.carenet.com/news/general/carenet/40080


■コリンエステラーゼ阻害薬に関して;

@ChEIは軽度から中等度の認知症に対し、短期的に、わずかな認知機能の改善をもたらすが、
 これは臨床的に意味のある効果とはいえない。

A重症例、長期治療患者、高齢者においては、わずかなベネフィットしか認められない。

B体重減少、衰弱、失神などのコリン作動性の副作用は臨床的に重要であり、 とくに
 虚弱な高齢患者において弊害をもたらし、治療によるリスクがベネフィットを上回る結果となっている。


■メマンチンに関して:

Cメマンチン単剤療法の中等度〜重度認知症に対するベネフィットは最低限であった。
 有害事象も同程度に小さいと考えられた。