ブライアン(・エプスタイン)は自叙伝を書く話を誇らしげに彼らに伝えた。
「もしかしたら」と、ブライアンは言った。
「きみたちの誰かにタイトルをつけてもらうかもしれないよ」
「『オカマのユダヤ人』という題にしたらどうだい?」ジョンが提案した。
ブライアンはその言葉にたいへんなショックを受け、
エレヴェーターのドアが開くまえに泣きだしてしまった。
 ――ピーター・ブラウン「ビートルズ・ラヴ・ユー・メイク」(上)209ページより