ジョンが死ぬ前はイマジンは有名では無かった? 結構。
しかしビーの歴史を見てみると、、、ジョンの「超天才的」サウンドである 
TNKや苺、セイウチ、A DAY,、、、はリリース当初は全く評価されずむしろ嫌悪の色が強かった。

しかし時代が進むと、実はこれらの曲はとんでもない名曲である、との評価が固まった。
僕自身も最初に聞いた苺なんて「なんじゃこりゃ?」で飛ばして聞いた。
ポールのペニーの方がずっと魅力的だった。
しかし年を取ると、苺は実は凄く深遠なテーマと時代を先取りしたアレンジがあることに気が付いた。

ジョンの作品は認知されるまでに時間がかかる。
しかし 認知が固まると、その評価は歴史に残る傑作となる。
ここがポールとの決定的な違い。だからイマジンが
発表当時 駄曲と思われても何の卑下も無い。

ジョンは生まれつき前衛で革新的だった。
レゲエ(マインドゲームス)やスカ(アイコールユアネーム)を
最初にロックに取り入れたのもジョンであり、
80年代に音楽通の間で流行ったライリーやグラス等のミニマルミュージックも、
ジョンが既にI Wont You でやっている。
そして、ギヴピースアチャンスはラップミュージックの先取りであり、
コールドターキーはパンクロックを予言していた。


リアルタイムで聞いてきた人は知らないが、俺みたいに後追いで聞くと、
ビートルズ以前のロックと以後のロックには決定的な差がある。それは
ロックがものすごく豊かに表現できるようになった、ということだ。
このコアに居たのは紛れも無くジョンで、ポールではなかった。

ジョン以前、ジョン以後 という言い方はあるが、ポール以前、ポール以後
という言い方には違和感を覚えるからだ。なぜなら、ビートルズの果たした
役割の中で、音楽、ロックの多様性を追い続けたのはジョンの一連の作品だ。
特に、TNK,苺、A DAY, セイウチなどは比類無き作品だし、これらの作品
に触発された同業者がさらにロックを豊かなものにした。

20世紀で最も影響力のあった音楽家投票の一位がジョンであったことは
それを証明している。