結局ジョンてのはビートルズ後期から1980年の急死まで、一切ツアーも行わ
ず、ライブはやってもゲリラ的なものかチャリティか飛び入りか。

 現在のライブというのがショービジネスに浸透され、お膳立てされ、
非道のになるとマスコミ規制され批判も禁じられていく疑惑さえある。それを
思い浮かべるとジョンがツアーから撤退したこと自体先見の明があるとも言え
る。
 
 ライブを例にとってもビートルズてのは範疇づけのできない存在だった。
ショービジネスからも浮き上がり、独立し、現存する世界を批判し、『Get
Back』では実現しなかったものの、下手な演奏を晒すことでで自己の神話を
破壊させることも企てた。

 このような、所属不明、範疇付け不明な存在がビートルズであって、
ビートルズの所属不明さは解散後はジョンによってのみ継承されていた。
ヨーコを相棒にし活動したその軌跡はまさに所属不明・範疇不明である。

 その反対のことをやったのが誰か。もはや言うまでもない。