youtubeで確認したが、ポールが何とか往年のvocalのキレと自在さを維持でき
たのって2009年が最後で、あとはもう劣化してるのね。ファンの優しさと、あと
信仰と、ノスタルジーで成立するライヴになって。ロンドン五輪の開会式での
「Hey Jude」なんて、よく全世界にこれを送った、と驚くような劣化だしね。

 あと、音楽というのがスタジオ盤ならその吹き込まれた時代の空気も重要、
というのはある。表現者が表出する空間、地域、共同体や社会、また、自己
のその年齢での存在、などが掛け合わさって音楽になる。ポールが90年頃から
beatles時代の曲をやたら演奏しだしたとき、オリジナル録音程の感銘がある
か、気になったけど、実はなくて当然で、その理由を考えると、上記のことが
考えられると思う。
 ポールは嫌いじゃない。でも言いたいことは言っておきたい。