ジョージは自身がソングライターとしての才能を開花させていく中で、
なかなか自身の曲がアルバムに収録されないことに関して強い不満を抱いていた。

特に活動後期にはポールが彼のギタープレイにいちいち注文をつけたことから口論になり、
一時的にバンドを脱退する騒ぎにもなっている。

ジョージのアルバム「オール・シングス・マスト・パス」に収録された「ワー・ワー」、「ラン・オブ・ザ・ミル」には、
そうしたポールへのメッセージが背景にある。
ジョージとポールは、バンド解散後ジョンの死後ジョージの「過ぎ去りし日々」で競演するまで
ともにプレイすることもなく、またジョージはポールがビートルズ再結成の話を持ち出して自身のアルバムの宣伝をすることを
たびたび非難するなど(1970年代末にメンバー間で話が持ち上がったビートルズ再結成に一番否定的だったのもジョージだった)
ジョンとポール以上に遺恨が深いのではないかとも言われている。